終戦後の混乱する社会情勢下にあって、国策パルプ工業(株)〈現 日本製紙(株)旭川工場〉
が従業員と家族の生活物資を確保することを目的として、昭和21年1月に、弊社の前身
である『国策パルプ旭川工場生活協同組合』を発足させました。
その後、昭和23年7月の「消費生活協同組合法」の制定に基づき、当組合も任意団体から法人組織に変更、当初は約10坪という仮店舗により食品、雑貨の生活物資の販売を始めました。物資不足の折から利用度は急激な上昇を示して、店舗の移転・増設、石油事業部門の拡充、支店の開設と躍進を続け、昭和33年6月には社会情勢に対応し又企業の拡張を図って、生活協同組合から株式組織の『国策共栄株式会社』の発足に至りました。
ストア部門に関しましては、昭和48年11月に大規模小売店舗のシルバープラザとして移転し、さらに売場面積の拡大、市内各所での支店の開設と営業活動を続けてまいりましたが、急速に進む物流の変化に伴う相次ぐ大型小売店舗の進出に鑑み、平成4年4月をもってストア部門を全て撤退いたしました。
石油販売事業部門は、昭和33年6月会社設立と同時に発足、日本石油(株)の特約店として、昭和36年6月パルプ町給油所を開設、以来市内4か所に直営石油スタンドを運営、石油類の小売・卸を中心に営業活動をしておりましたが、平成9年1月をもって、給油所を譲渡し撤退いたしました。
標識部門は、旧国策パルプ工業(株)旭川工場で取扱っていた標識の製造部門を弊社に移管され、昭和46年4月同社旭川工場構内に標識工場を開設。又昭和48年2月には営業全般を引継ぎ標識の製作、販売並びに施工業務を開始しました。昭和52年4月には札幌営業所を開設、昭和54年4月には路面標示業務を開始し、以来真空加熱圧着機、レイアウト機等の標識設備の導入を計りました。昭和62年3月に大雪通3丁目に工場を移転し操業してまいりましたが、標識の大型化に伴い建物が手狭になり、平成13年3月に本社兼工場を新築いたしました。
平成13年7月には、事業の多角化を目指しCGS印刷機(コンピューターグラフィックシステム)を導入、またカッティングマシンの更新も図り、多様化するニーズに応えるべく設備の増強をいたしております。
平成15年1月に品質の向上による顧客満足度を高めるためISO活動を開始し、同年10月にISO
9001、2000認証を取得し、現在は2008年版認証となっております。平成18年7月にはCGS印刷を拡大させるべく、昇華型印刷機を導入しました。
平成28年3月に国策機工(株)が弊社の完全親会社(保有割合100%)となり、新たなスタートをきりました。
今後もISO活動によって品質の安定をはかり、標識・標示の事業を通じて少しでも車社会の安全に寄与すると共に、CGS印刷技術により広告業においても独自の分野を切り開いていきたいと考えております。